人のおすすめから見始めたアニメのMONSTER(浦沢直樹先生原作)がまだ序盤なんですがストーリーがめちゃくちゃ面白くて、2005年とかの作品なんですけど今まで知らなかったのもったいなかったなあとなっています。
そしてご存じの方はきっと分かって頂けると思うんですけど……、、主人公のテンマ先生があの……めちゃくちゃ睡骨先生なんですよね……。もちろん声が一緒とかそういう訳じゃないんですけど。睡骨先生が現代にいてバリバリお医者さんになってたらこれに近いかもなという、、雰囲気が……。睡骨先生がお好きな方は私のようになるほどね!!!!となると思うので良ければ是非一緒にトライしてみてください、アマゾンプライムなら30日の無料体験でタイムアタックできます……(全74話)
※現パロ
※猫



次こそは断固拒否する。
すこぶる不快な感覚に、毎度そう唸っては強く念じている筈だった。ところが、どうだ。いざ始まれば爪のひとつ動かすことさえままならず、四肢は襲い来る水流に呆然と飲み込まれてしまう。自らに降りかかるこの現象を、睡骨は未だ理解できずいた。
「じっとしてろよー」
威勢良く散った泡が鼻先を掠め、睡骨は顔を顰めた。鏡の中から睨み返してくる黒い生き物は、相変わらず毛の一本、ひげの一本までずぶ濡れのまま、無様な前肢を晒している。しかし同じく鏡の向こうで己を抱える男はそれらを全く意に介さず、無防備にさせられた首を、背を、腹周りを、無造作に擦り上げ泥を落としていく。
視界の隅で、いくつかの薄い膜の球が宙を漂っていた。その内の一つは退路のない鼻先にゆらりと止まって、音もなく弾ける。
今日は夕方、いわゆるゲリラ豪雨とやらに遭遇したのが運の尽きだった。不可解なことに、こんな時、どれだけ身を潜めようと、遠くへ逃れようとも、蛮骨は揺れる三つ編みと共に必ずこちらを見つけ出す。一度捕まったが最後、どこに連行されるのかは、こうして身をもって教え込まれてきた訳である。
「……」
むず痒い感覚が頂点に達した睡骨は、苛立ちと共にくしゃみをした。
「風邪か?おまえも」
蛮骨は先ほどからどうでも良いようなことを一方的に喋りながら、睡骨の身体(尻の穴までだ!)をお世辞にも丁寧とは言いがたい手つきでわしゃわしゃとこすっている。それがやっと終わったかと思えばまた為す術もなくあの水流に晒され、睡骨は放心と共にぐったりと座り込んだ。濡れる結果は同じでも、雨の方がよっぽどマシというものである。こんな行為は二度と御免だ。次こそは抵抗してみせる。そう考えている内にタオルで揉みくちゃにされ、ようやく風呂場という地獄から解放された。

「爪が大分伸びたんじゃないか」
ブオオ、と唸る風をあてられること数分、ようやく不快感から抜け出しつつある睡骨の耳に、またしても不穏な会話が飛び込んでくる。
この部屋のもう一人の住人。何故だか蛮骨とは別の意味で、やることなすことがどうにも癪に触る人間だった。だから食事を差し出されても無視してやったり、壁紙を爪の餌食にしてやったり、暴れてあちこち痛めつけてやったりもしたのに、何故だか間の抜けた笑顔を浮かべるばかりで、微塵も懲りる気配がない。
「ん?そういやそうだな」

───くそ。余計な口出ししやがって。

案の定、すっかりその気になったらしい蛮骨は、よっしゃ、と無邪気にも映る眼差しをこちらに向け、爪切りを翳した。こうなれば、もう観念するしかない。
渋々差し出した前足の先でパチン、と軽快な音が響く。その拷問のような行為を息を詰めて見つめていると、不意に顎の下をくすぐられ、睡骨はうみゃ…と鳴いた。
素敵な頂き物

素敵な頂き物

お世話になっているいすげさんから今年も素敵な素敵な睡蛮を頂きました…!!採れたてほやほやの(?)睡蛮………、、本当にありがとうございます……。
小さい大兄貴の顔をすっぽり覆う睡骨先生の大きな手のひら。そして睡骨先生の腕をぎゅっと掴む大兄貴のちっちゃい手のこの……。。。
大兄貴の表情といい睡骨先生の眼差しといい、この一枚だけでいろんなことを考えてしまいます。

全然関係ないんですがいすげさんと誕生日がめちゃくちゃ近いのでこれもご縁ですね。。感謝です!!
睡蛮かわいいね
ぷかぷか睡蛮

ぷかぷか睡蛮

もとい、以前私が描いた失楽園睡蛮図を某いすげさんが描いてくださいました…!!
傷口の抉り方がね。より生々しくてえっちなんですよね……興奮しますね……、、、好きです。
改めてありがとうございました!!!
最後に見たのは、いつだったのか。
聞かれたから、ほんの少しだけ考えるふりをした。萎びてカラカラの瓜みたいに、いくら捻ろうが、絞りかす一つ出はしないのに。忘れたと返すと、そいつはただ頷いて、豆粒よりもちっぽけな星へと目を戻す。いつまでそうするのかと尋ねてみれば、伸びた手が額に被せられた。降りた影の向こうで、その曖昧な笑みが何故だか頭の隅に浮かびあがる。これと言ってすることもないから瞼を閉じた。それから何か話したような気もする。一言、二言。底に沈むまで。
当然、その夜も、夢は見なかった。
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